業務フローの可視化はどこまでやるべきか|書きすぎて使われない図にしないために
業務フロー図を作る目的別に、どの粒度まで書くべきかを整理します。作ったものの誰も見ない図にならないための考え方を扱います。
業務フロー図は、作ること自体が目的になりがちです。細かく書くほど正確になりますが、細かいほど誰も読まなくなります。
目的によって粒度を変える
| 目的 | 必要な粒度 |
|---|---|
| 無駄な工程を見つける | 工程単位(15分〜1時間で完結する単位) |
| 自動化の設計 | 入出力とツールまで書く |
| 引き継ぎ資料 | 操作手順まで書く |
| 全体像の共有 | 部門と受け渡しだけでよい |
同じ図で全部をまかなおうとすると、どの目的にも中途半端になります。
最初に作るべきは「工程単位」
改善が目的なら、まず工程単位で書きます。この粒度なら、次が見えます。
- どこに時間がかかっているか
- どこで待ちが発生しているか
- 誰も使っていない成果物はどれか
3番目が最大の収穫です。「昔からやっているが、今は誰も見ていない」工程は、どの会社にも存在します。
書く順番
- 開始と終了を決める(範囲を切る)
- 工程を時系列に並べる
- 各工程に頻度・所要時間・担当(役割名)を付ける
- 判断が必要な工程に印を付ける
- 成果物と、その使い手を書く
4番目の「判断の有無」が、自動化できるかどうかを分けます。
例外を全部書かない
例外処理をすべて書き込むと、図が読めなくなります。まず主要な流れだけを書き、例外は別紙に分けます。
現状と理想を分けて書く
改善前後を1枚にまとめると、どちらが現状か分からなくなります。株式会社スリーラボ(3LAB Inc.)では、改善前後の業務フロー図を分けてお渡ししています。
更新できる形で残す
作った時点で古くなり始めます。誰が更新するかを決めておかないと、1年後には実態と合わなくなります。
まとめ
業務フローの可視化は、目的に応じて粒度を決めます。改善が目的なら工程単位で十分です。株式会社スリーラボ(3LAB Inc.)は、可視化と工程ごとの要否判定を自動化設計の最初の工程に置いています。詳しくは事業内容のページをご覧ください。