繁忙期だけ業務量が増える仕事でのAI活用|一時的な増員に頼らない設計
季節や時期によって業務量が大きく変わる仕事で、繁忙期のたびに人を増やさずに乗り切るためのAI活用の考え方を整理します。
決算期、年末年始、イベントシーズンなど、時期によって業務量が大きく変わる仕事は少なくありません。繁忙期のたびに人を増やし、落ち着いたら元に戻す。この繰り返しに負担を感じている場合、AIで変えられる部分とそうでない部分を分けて考えると、次の繁忙期への備え方が見えてきます。
よくある対応と、その限界
繁忙期の業務量増加に対して、現場でよく取られる対応には次のようなものがあります。
- 一時的に人を増やす(応援、派遣、アルバイト)
- 既存のメンバーの残業で乗り切る
- 一部の作業を外部に委託する
どれも有効な対応ですが、採用や教育には時間がかかり、残業は続けるほど負担が蓄積します。外部委託も、依頼先の確保自体が繁忙期と重なって難しいことがあります。人を増やす・減らすという調整を、毎回ゼロから行っている状態が、負担の正体であることが少なくありません。
AIに任せやすい作業と、そうでない作業
繁忙期に増える作業のうち、AIに任せやすいものとそうでないものを分けて考えます。
| 作業の種類 | AIへの任せやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 定型文書の下書き作成 | 任せやすい | 型が決まっており、人は確認するだけで済む |
| 問い合わせ内容の整理・振り分け | 任せやすい | 内容を読んで分類する作業は負荷が高いが、判断基準は定めやすい |
| データの集計・転記 | 任せやすい | 手順が決まっており、ミスも減らせる |
| 新規の個別対応・交渉 | 任せにくい | 状況ごとの判断や関係性が必要になる |
| 最終的な承認・意思決定 | 任せにくい | 責任の所在が人に残る工程のため |
ポイントは、繁忙期に増える作業のすべてをAIに置き換えようとしないことです。量が増えても型が変わらない作業からAIに任せ、人にしかできない判断の部分に時間を残す、という分け方が現実的です。
閑散期にやっておくこと
繁忙期に入ってからAIを導入しようとすると、設計や確認の時間が取れず、かえって負担が増えることがあります。比較的落ち着いている時期に、次の3つを進めておくと、繁忙期の立ち上がりが変わります。
- 繁忙期に増える作業を書き出し、型が決まっているものを見分ける
- 型が決まっている作業から、AIに任せる範囲を決めて試しておく
- 人が確認する工程と、確認の基準をあらかじめ決めておく
一度仕組みにしておけば、次の繁忙期はゼロからの立ち上げではなく、昨年の仕組みを使う形に変わります。
株式会社スリーラボでの考え方
株式会社スリーラボでは、繁忙期対応のご相談でも、まず今の業務のどこに時間がかかっているかを確認するところから始めます。AIに任せる部分と人が判断する部分を整理したうえで、実際に動く仕組みとしてできることの中から必要な技術を組み合わせます。小さく試してから広げる進め方のため、繁忙期の手前で仕組みを用意しておきたい場合にも対応しやすい形です。相談できる状態かどうか迷う段階でも、お問い合わせからご相談いただけます。
まとめ
繁忙期のたびに人を増やして乗り切る方法には限界があります。繁忙期に増える作業を型が決まっているものとそうでないものに分け、型が決まっている作業からAIに任せる仕組みを閑散期のうちに用意しておくことで、毎回ゼロから立ち上げる負担を減らせます。