新しいサービスをつくるときの技術選定の考え方|最初に決めること、あとから変えられること
新規サービス開発における技術選定を、最初に決めておくべき点と、あとから変更しやすい点に分けて整理しました。流行りの技術から選ぶ進め方の弱点も紹介します。
新しいサービスをつくるとき、「どの技術を使うか」から検討を始めてしまうことがあります。しかし技術選定は、何を確かめたいかが先に決まっていないと、途中で選び直しになりやすい作業です。この記事では、技術選定をどの順番で進めるべきかを整理します。
技術選定より先に決めること
技術を選ぶ前に、次の点を言葉にしておきます。
- 誰が、どんな場面で使うサービスか
- 最初に確かめたいことは何か(課題の有無か、使われ方か、運用の成立か)
- どこまでの規模を、いつまでに想定するか
- 開発後に、誰が運用・改修していくか
ここが曖昧なまま技術を選ぶと、確かめたいことに対して大きすぎる仕組みをつくってしまったり、逆に途中で拡張できない仕組みを選んでしまったりします。
最初に決めること・あとから変えられること
技術に関する判断には、最初に決めておいたほうがよいものと、状況に応じて後から変えやすいものがあります。
| 区分 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 最初に決める | データの持ち方の骨格、外部サービスとの連携方法 | 途中での変更が全体に影響しやすい |
| 最初に決める | 誰が使う情報で、どこまで公開してよいか | 後から範囲を広げるより、絞るほうが難しい |
| あとから変えやすい | 画面の見た目、細かい操作の流れ | 使いながら調整する前提で進められる |
| あとから変えやすい | 一部の機能で使う個別のツール | 差し替えても他への影響が小さい |
すべてを最初から作り込む必要はありません。あとから変えにくい部分だけ、最初に慎重に決める考え方です。
流行りの技術から選ぶことの弱点
話題になっている技術や、他社の事例で使われている技術から選ぶ進め方もあります。ただし、それが今回のサービスの使われ方に合っているかは別の問題です。確かめたいことに対して機能が過剰であれば、開発にかかる時間が延びるだけになりますし、逆に機能が不足していれば、後から作り直しが必要になります。技術は目的に対して選ぶものであり、話題性から選ぶものではありません。
株式会社スリーラボの技術選定の進め方
株式会社スリーラボでは、新しいサービスの相談を受ける際、技術を先に決めることはしません。誰が使うのか、最初に何を確かめたいのかを整理したうえで、その規模と目的に合う技術を選びます。AI機能を組み込むかどうかも同様で、AIを使うこと自体を目的にせず、必要な場面にだけ組み込む設計を考えます。実際に手がけた仕組みは実績・事例、対応している内容はできることのページにまとめています。
まとめ
技術選定は、誰が使うか・何を確かめたいかを言葉にしたあとに行う作業です。データの持ち方や連携方法など、後から変えにくい部分だけを最初に慎重に決め、見た目や個別のツールはあとから調整する前提で進めると、途中での選び直しを防げます。ご相談はお問い合わせから承っています。