退職・異動にともなう事務をAIで整理する|オフボーディング業務のどこを仕組み化できるか
退職や異動が発生したときの事務作業は、担当者の記憶と手作業に頼りがちです。AIで整理・自動化しやすい部分と、人の判断を残すべき部分を分けて説明します。
社員の退職や異動が決まると、短い期間にさまざまな事務作業が発生します。頻度が高くないぶん手順が固まっておらず、担当者の記憶に頼って進めていることも少なくありません。この記事では、退職・異動時の事務のうち、AIで整理・自動化しやすい部分と、人の判断を残すべき部分を分けて説明します。
退職・異動時によく発生する作業
内容は会社によって差がありますが、おおむね次のような作業が発生します。
- 社内システム・各種ツールのアカウント停止依頼の洗い出し
- 貸与しているパソコンや備品の回収リストづくり
- 引き継ぎ資料の整理と、抜けている情報の確認
- 社会保険・雇用保険など各種届出書類の準備
- 関係者への周知連絡文の作成
これらは毎回同じ項目を確認する定型作業でありながら、頻度が低いために手順書が更新されないまま放置されやすい領域です。
AIで整理・自動化しやすい部分
次のような部分は、AIによる整理や自動化に向いています。
- 過去の引き継ぎ資料や議事録から、担当していた業務の一覧を洗い出す
- 利用しているツールの一覧をもとに、アカウント停止依頼のチェックリストを作成する
- 周知連絡文や依頼メールの文面を、宛先ごとにたたき台として作成する
- 提出書類に記入する内容を、既存の人事情報から下書きとして整理する
いずれも「何を確認すべきか」を漏れなく洗い出す作業であり、AIが下書きやチェックリストを用意し、人が内容を確認して確定させる進め方が向いています。
人の判断を残すべき部分
一方で、次のような部分は人の判断を残す必要があります。
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 退職者本人との面談内容 | 個別の事情への配慮が必要なため |
| 機密情報・顧客情報の取り扱い判断 | 影響範囲の見極めが必要なため |
| 各種届出の最終確認 | 提出先・期限の誤りは是正コストが大きいため |
AIに任せるのは「洗い出し」と「たたき台づくり」までとし、最終的な確認と判断は人が行う形にすることで、抜け漏れを減らしながら安全性も保てます。
進め方の目安
いきなりすべてを仕組み化しようとせず、次の順番で整理すると取り組みやすくなります。
- 直近の退職・異動対応で、実際にどんな作業が発生したかを書き出す
- そのうち、毎回同じ内容になる定型部分と、判断が必要な部分を分ける
- 定型部分から、チェックリストやたたき台をAIで整備する
- 人事情報や利用ツールの一覧など、他のデータと連携できる部分がないか検討する
- 実際に運用しながら、抜けていた項目を追加していく
株式会社スリーラボでは、退職・異動対応のような「頻度は低いが抜け漏れが起きやすい業務」についても、まず実際の手順を書き出すところから一緒に整理しています。整理した手順のどこにAIを組み込めるかは、業務の内容によって変わるため、できることのページや過去の実績のページもあわせてご覧ください。
まとめ
退職・異動時の事務は、頻度が低いために手順が属人化しやすい業務です。アカウント停止依頼や貸与品リスト、書類の下書きといった洗い出し・たたき台づくりはAIで整理しやすい一方、面談内容や機密情報の判断、届出の最終確認は人が担うべき部分です。両者を分けて整理したい場合は、お問い合わせからご相談ください。