システム間のデータ連携・API連携の進め方|二重入力をなくす設計の考え方
顧客管理・会計・予約など複数のシステムを使っていると、同じ情報を何度も入力する場面が出てきます。データ連携・API連携をどう進めるか、考え方を整理します。
顧客管理はこのツール、会計は別のソフト、予約はまた別のシステム。仕事で使うシステムが増えるほど、同じ情報を何度も入力する場面が増えていきます。この記事では、システム間のデータ連携・API連携をどう進めればよいか、考え方を整理します。
二重入力が起きる場面
同じ情報を複数の場所に入力し直している状態は、次のような場面でよく起きます。
- 予約システムに入力した顧客情報を、顧客管理ツールにも手で転記している
- 見積書の内容を、会計ソフトにもう一度入力している
- 問い合わせフォームの内容を、対応履歴の表にコピーしている
- 契約が確定したあと、複数の管理画面にそれぞれ登録している
1件あたりの手間は小さくても、件数が増えると入力ミスや対応漏れの原因になります。
データ連携で解決できる範囲
システム同士をつなぐことで、次のような形に変えられることがあります。
| 今の状態 | 連携後の状態 |
|---|---|
| 予約情報を顧客管理に手で転記 | 予約が入ると顧客管理にも自動で反映される |
| 見積内容を会計ソフトに再入力 | 確定した見積が会計ソフトに自動で渡る |
| 問い合わせを表にコピー | 問い合わせ内容が対応履歴に自動で記録される |
| 複数画面への個別登録 | 1か所への登録で他の画面にも反映される |
すべてのシステムをひとつにまとめる必要はありません。今使っているシステムを活かしたまま、情報の受け渡しだけを自動でつなぐという考え方です。
連携を検討する前に整理しておくこと
データ連携は技術的にできることが多い一方、始める前に次の点を整理しておくと、あとで手戻りが少なくなります。
- どのシステムとどのシステムの間で、何の情報をやり取りしたいかを書き出す
- 連携先のシステムが外部からのデータ連携(API)に対応しているかを確認する
- 情報の正しさを保つため、どちらのシステムを「元の情報」として扱うかを決めておく
- 個人情報や取引情報など、扱いに注意が必要な情報が含まれるかを確認する
すべてのシステムを一度につなぐ必要はなく、二重入力の負担が大きいところから順に進めるほうが、無理なく定着します。
連携が難しい場合の考え方
古いシステムや、外部との連携を想定していないツールを使っている場合、そのままでは連携できないこともあります。その場合は、連携用の仕組みを間に挟んで情報を受け渡す、または連携しやすい形のシステムに入れ替えるという選択肢があります。どちらが適しているかは、今のシステムの状態と、今後どのくらいの期間使い続けるかによって変わります。
株式会社スリーラボでは、業務システムの開発とあわせて、既存のツール同士のデータ連携・API連携についても相談を受けています。顧客情報をひとつの画面にまとめた実績は実績のページで紹介しています。システム開発全体の進め方はできることのページ、ご相談はお問い合わせから承っています。
まとめ
複数のシステムに同じ情報を入力し直している状態は、データ連携・API連携によって減らせることがあります。すべてを一度につなごうとせず、二重入力の負担が大きいところから整理し、連携できる範囲とできない範囲を先に確認しておくと、無理のない進め方ができます。