デザイン会社・クリエイティブ制作会社でAIを活用する場面|構成案づくり・素材整理・提案資料から
デザイン会社やクリエイティブ制作会社の現場で、AIをどこから使い始めるとよいかを整理しました。構成案づくりや素材整理、提案資料などの場面を紹介します。
デザイン会社やクリエイティブ制作会社の仕事は、企画・構成案づくり・制作・修正対応・提案資料づくりと工程が多く、どの工程も担当者の経験に頼る部分が大きい業界です。一方で、構成案のたたき台づくりや素材の整理、過去案件の振り返りなど、AIに任せやすい作業もいくつかあります。この記事では、デザイン会社の現場でAIをどこから使い始めるとよいかを整理します。
デザイン会社の現場で時間がかかりやすい工程
案件を進めるなかで、次のような工程に時間がかかりやすいという声をよく聞きます。
- ヒアリング内容を整理して、構成案のたたき台をつくる工程
- 過去案件の素材・データを探し出し、流用できる部分を見極める工程
- 修正依頼のメールやチャットを読み返し、対応内容を一覧にまとめる工程
- 提案書・見積書の文面を、案件ごとに書き起こす工程
いずれもデザインそのものの創造性とは別の、準備や整理に当たる作業です。ここにかかる時間を減らせると、担当者が制作そのものに使える時間が増えます。
AIが向いている作業・向いていない作業
AIは、情報を整理してたたき台をつくる作業を得意とします。一方で、デザインの最終判断や、クライアントの意図を汲み取った表現の選択は、担当者が行う前提で設計します。
| 作業内容 | 向き・不向き |
|---|---|
| ヒアリング議事録から構成案のたたき台を書き出す | AIが得意 |
| 過去案件のタグ・カテゴリを整理し、検索しやすくする | AIが得意 |
| 修正依頼メールを分類し、対応リストにまとめる | AIが得意 |
| デザインの最終的な見た目・トーンの判断 | 人が行う |
| クライアントの意図を汲んだ表現の選択 | 人が行う |
AIにたたき台や整理を任せ、仕上げと判断を担当者が行う形にすると、作業時間を減らしながら品質を保ちやすくなります。制作物そのものをAIに丸ごと任せるのではなく、制作の前後にある準備・整理の工程から任せていく考え方です。
複数案件を抱える現場でのAI活用
デザイン会社では、複数のクライアント案件を同時に抱えることが珍しくありません。案件ごとにフォーマットや進行状況が異なると、担当者が状況を把握するだけでも時間がかかります。ここでも、進行中の案件情報を整理し、確認すべき点をまとめる作業はAIに任せやすい部分です。一方で、クライアントごとの関係性や交渉の進め方といった判断は、担当者が引き続き担う必要があります。
使い始める順番
- 日々かかっている作業を洗い出し、整理・たたき台づくりに当たるものを分ける
- 構成案のたたき台づくりなど、効果が見えやすい作業から試す
- 実際に使いながら、任せてよい範囲を少しずつ広げる
- 素材整理や過去案件検索など、社内の情報整理にも広げる
- 定着した作業は、仕事の流れの中で自動的に動く仕組みに組み込む
最初から全工程を置き換えようとせず、効果が見えやすい一つの作業から試すことが、現場に定着させるうえで重要です。
まとめ
デザイン会社・クリエイティブ制作会社では、構成案のたたき台づくりや素材整理など、制作の前後にある準備作業からAIを使い始めると、無理なく効果を実感しやすくなります。株式会社スリーラボでは、こうした業務整理から仕組みづくりまでをAI ACTIVATIONおよびAUTOMATIONの範囲で支援しています。提供サービスの詳細はできることのページ、導入事例は実績ページからご確認いただけます。