自社の業種が見当たらないときのAI活用の考え方|業種によらず使える4つの判断軸
業種別の活用例を探しても自社に近いものが見つからないとき、業種を問わずに使える判断軸を整理しました。業務の性質から考える方法です。
業種別のAI活用例を探すと、似た業種の記事は見つかっても、自社の業務にそのまま当てはまらないことがあります。業種の数だけ事情が違う以上、これは当然のことです。ここでは、業種を問わずに使える判断軸を整理します。
業種ではなく「業務の性質」で見る
AIが効くかどうかは、業種よりも業務の性質で決まります。同じ「書類作成」でも、定型文書のたたき台づくりであれば向いていますし、一件ごとに判断が変わる契約条項の最終確認であれば向いていません。業種名で検索して情報が見つからない場合は、自社の業務を次の表の観点で見直すと判断しやすくなります。
| 観点 | AIが向いている状態 | AIが向いていない状態 |
|---|---|---|
| 頻度 | 毎日・毎週、繰り返し発生する | 年に数回しか発生しない |
| 手順 | 担当者が変わってもやり方が同じ | 人によって進め方が大きく異なる |
| 確認 | 出力を人がすぐに確認できる | 誰が確認すべきか決まっていない |
| 影響範囲 | 間違えても社内で修正できる | 社外に直接出て取り返しがつかない |
まず書き出す範囲を決める
いきなり全業務を見直す必要はありません。1日の中で「時間がかかっている」「毎回似た作業をしている」と感じる工程を3つから5つほど書き出すところから始めます。業種特有の専門知識が必要な判断そのものではなく、その判断の前後にある準備作業(情報を集める、整理する、たたき台をつくる)に、AIが使える場面が多く見つかります。
業種を越えて共通する4つの業務分類
個別の業種記事を読んでも、実際にAIが使われている場面を分解すると、次の4つのどれかに当てはまることがほとんどです。
- 情報を集める:問い合わせ内容の整理、資料や記録からの抜き出し
- たたき台をつくる:文章・資料・見積もりなどの下書き作成
- 照合・確認する:記入漏れや表記ゆれのチェック、突き合わせ作業
- 要約・分類する:長い文章の要点整理、問い合わせ内容の振り分け
自社の業務をこの4分類に当てはめてみると、業種名で検索しても出てこなかった活用場面が見つかることがあります。重要なのは「最終判断」そのものをAIに渡すのではなく、判断の手前にある準備作業を任せる、という切り分けです。
判断に迷う場合の進め方
- 同業他社の事例がなくても、業務の性質が似ている他業種の例は参考になります
- 1つの工程で小さく試し、結果を見てから次の工程に広げます
- 「使わない」という結論も選択肢として残しておきます
株式会社スリーラボでは、業種名から入るのではなく、ご依頼企業の実際の業務を伺いながら、AIが効く工程と効かない工程を切り分けてお伝えしています。業種の事例が見当たらないことは、AI活用ができない理由にはなりません。
まとめ
自社の業種に近い事例が見つからない場合も、業務を「頻度」「手順」「確認のしやすさ」「影響範囲」の4つの軸で見直せば、AIが活用できる工程は見つかります。業務の整理から相談したい場合はできることのページ、これまでの導入事例は実績・事例にまとめています。ご相談はお問い合わせから承っています。