保育園・幼稚園の現場でAIを活用する場面|連絡帳作成・おたより作成・シフト管理から
保育士・幼稚園教諭が子どもと向き合う時間を削られがちな保育園・幼稚園の現場で、AIを活用しやすい業務を整理しました。連絡帳やおたよりの下書き、シフト調整の一次案づくりなど、負担になりやすい工程から検討する考え方を紹介します。
保育園や幼稚園の現場は、子どもと向き合う時間が本来の業務の中心である一方、連絡帳の記入、おたよりや園だよりの作成、シフト調整、行事の準備といった周辺業務が積み重なりやすい環境でもあります。この記事では、保育園・幼稚園でAIを活用しやすい場面を、負担になりやすい業務から順に整理します。
保育の現場で負担になりやすい業務
保育士・幼稚園教諭は、保育時間中は子どもから目を離せず、事務作業は空き時間や勤務時間外にまとめて行うことになりがちです。よく挙がる業務は次のとおりです。
- 一人ひとりの連絡帳への記入(その日の様子を短くまとめる作業)
- 園だより・クラスだよりの下書き作成
- 行事の案内文・持ち物リストの作成
- シフト表・行事の役割分担表の一次案づくり
- 保護者からの定型的な問い合わせへの回答文の準備
これらのうち、子どもの状態を見極める判断そのものではなく「文章にまとめる」「たたき台をつくる」部分は、AIに任せやすい領域です。反対に、子どもの様子の最終的な評価や、保護者への個別性の高い対応は、保育士・教諭が直接担うべき領域として切り分けておく必要があります。
場面ごとの向き不向き
| 業務の場面 | AI活用の向き不向き |
|---|---|
| 連絡帳の下書き(メモから文章化) | 向いている。最終確認と個別の言い回しの調整は人が行う前提で |
| 園だより・クラスだよりの構成案づくり | 向いている。事実関係と写真の使用可否は必ず確認する |
| 行事の案内文・持ち物リストの下書き | 向いている。日程や持ち物の内容は必ず人が最終確認する |
| シフト表・当番表の一次案の作成 | 向いている。最終決定は現場の事情を踏まえて人が行う |
| 子どもの発達・行動に関する評価や記録の判断 | 慎重に。AIの出力を根拠にせず、保育士が責任を持って判断する |
| 保護者・子どもの個人情報を含むやり取り | 慎重に。入力してよい情報の範囲を先に決めてから使う |
向いている業務から始め、子どもの安全や発達評価に関わる判断は必ず人が担うという分担を崩さないことが前提になります。
小さく始める進め方
- 連絡帳やおたよりなど、まず1つの業務を選ぶ
- その業務に普段かかっている時間を記録しておく
- AIでたたき台を作り、確認・修正にかかる時間を含めて比較する
- 負担が実際に減った業務から、対象を広げる
複数のクラスや園を運営している場合は、まず共通して発生している業務から洗い出すと、どこにAIを使うかの判断がしやすくなります。子どもや保護者の個人情報を扱う場面では、入力してよい情報の範囲をあらかじめ決めておくことも欠かせません。
相談先について
株式会社スリーラボでは、保育園・幼稚園からのご相談についても、生成AIの導入支援(AI ACTIVATION)と業務改善・自動化の設計(AUTOMATION)の範囲でお受けしています。子どもと保護者の情報を扱う現場のため、着手前に「AIに入力してよい情報」の線引きから一緒に整理する進め方を基本にしています。詳しい内容は事業内容のページにまとめています。
まとめ
保育園・幼稚園では、連絡帳やおたよりの下書き、シフト表の一次案づくりなど、材料はあるが文章や表にまとめる手間がかかる業務からAIを活用しやすい傾向があります。一方で、子どもの発達評価や個人情報を含む記録の扱いは、必ず人の判断を残します。まずは1つの業務で試し、負担が減ったかを確認してから対象を広げる進め方が現実的です。ご相談はお問い合わせページから承っています。